虫が登場する怖い話!みんなが大嫌いなヤツが登場します。虫系の怖い話で恐怖にぞっとしたい方におすすめします。自分が同じ立場だと想像するとかなり怖い話です。どうぞお楽しみください!
この話はscary-story編集部に寄せられた虫系の怖い話
虫が苦手な方は要注意の怖い話ですよ~
みんなが大嫌いな恐怖のアノ虫が登場する!
俺はこの手の怖い話はちょっと苦手・・・
気持ちが悪いな
虫系の怖い話「料理が苦手なお母ちゃん」
うちのお母ちゃんは料理が苦手だった。
よその家にあるような肉じゃがとかお味噌汁とか、うちの食卓には並んだことがない。
「お母ちゃん。仕事が忙しいから、ふりかけでごはん食べて学校いくんやで」
朝は決まってお母ちゃんはそういう。そして小学校の私より早く家を出ていく。
うちには父ちゃんがいない・・・。
だからお母ちゃんは毎日忙しくて、朝ごはんを作る時間が無い。
バタバタと支度をすると慌てて仕事に出かけていく。
「あんた、ちょっとおいで」
玄関でお母ちゃんが私を呼ぶ。
「どうしたん?」
虫系の怖い話「お母ちゃん暖かい」
これは毎日の儀式。私は儀式を分かっていてお母ちゃんのところに行く。
お母ちゃんはおもむろに私を抱き寄せた。
「いってくるでな。今日も勉強がんばるんやで」
お母ちゃんの体はいつも温かい。
だから、私はお父ちゃんいなくても平気や。
「それから明日の運動会。お母ちゃん休み貰ったから応援に行けるからな。美味しいお弁当作って行くで。お弁当に入れてほしいものあるか?」
「うずらの卵のフライ!」
私がそういうとお母ちゃんは「わかった」といってアパートを飛び出していった。外の階段をバタバタ走る音が響く。
「まったく騒がしいお母ちゃんや」
虫系の怖い話「動く虫を食べた」
私は小学6年生。来年からは中学生。中学生になったらお母ちゃんのかわりに私がごはんを作る約束になっている。
お母ちゃんが仕事が一杯出来るように栄養のあるモノを作ってやるんだ。
お母ちゃんが帰ってくるのは夜の8時くらい。お母ちゃんが返ってきたら一緒にご飯を食べる。
私はお腹が空いてもお母ちゃんが返ってくるのを必ず待っていた。
その日の夜ご飯はふりかけごはんに、スーパーで買ってきたコロッケ。
胡麻のふりかけをごはんにかける。たっぷりとかけてからお母ちゃんにも渡す。
遅めの晩御飯はお腹もすいているからめっちゃおいしい。
ゴマふりかけは簡単で美味しい!お母ちゃんと私の好物だ。
ふりかけごはんを口にほおばる。香ばしくて胡麻のプチプチが歯の間で潰れて最高に美味しい。
「あれ?このふりかけなんか変や?」
私は口にほおばったご飯とゴマふりかけを飲み込んでからご飯を見た。
虫系の怖い話「虫の正体はアレ」
「ギ、ギ、ギャー」
私は思わず叫び声をあげお茶碗を投げ出した。
「どうしたん?そんな大声出して」
お母ちゃんは目を丸くしながらもゴマふりかけがのったご飯を食べている。
「おかん!それ食べたらあかん!虫や虫が動いとる!」
私は絶叫した。おかんは自分の手の中の茶碗を見ると
「あーほんまやな。もったいないからお母ちゃんは食べるで」
そういって虫入りのご飯を食べた。さすがに虫はよけていた。
私は自分のお茶碗でモゴモゴと動く虫を見つめた。ノミか?ダニか?よく見ればゴマだと思っていたのはほとんど虫だ・・・。私はコレを飲み込んでしまった。
「うげー」
ゲーがこみあげてきたが何とかそれを耐えた。
私はそれ以上何も食べることが出来なかった。
「最悪の晩御飯や!明日は運動会なのに腹痛くなったらどないすんねん」
私はぶつぶつ言いながら眠りについた。
虫系の怖い話「暗闇に黒い何か」
ところが夜中にお腹が空いて目が覚めてしまった。時計を見ると深夜の2時。
「とりあえずお茶でのもう」
お母ちゃんを起こさんようにそっと布団から出る。薄暗い台所。水道管から時折水が垂れる音がする。なんだか不気味だ。
冷蔵庫を開けるとそこから漏れる光で足元が照らされた。
麦茶を取り出しコップに注ぐ
「ごく、ごくっ」
と喉を麦茶が滑っていく音が聞こえた。と同時に何か小さな音も耳に届く。
「かさかさかさかさかさかさ」
私は麦茶のコップを手に持ったまま「かさかさ」という音のする方へ耳を傾けた。
「じゅるじゅるじゅる」
虫系の怖い話「じゅるってなんだ?」
かさかさという音と共に何か変な音も混じっている。
「なんだこのじゅるって」
私は何か聞いてはいけない音を聞いてしまったようで鳥肌を立てた。
「ひょっ・・・ひょっとして幽霊か?」
ヤバイと体の警報が鳴る。とにかく布団に戻ろう。
私はコップと麦茶をテーブルの上に置くと、そっと、そっと、足を滑らせて台所を出ようとした。
その時だった。視線の端で何かが動いた。
それは黒くてどこか金属的な光を放っている不気味な奴だった。もぞもぞと動き全体の輪郭が大きくなったり小さくなったりしている。
それが私をじっと見つめている感じもする。
「何こいつ??」
私は恐怖のあまり動けなくなってしまった。
ギュッと目をつむった。
「神様、神様、神様、お願いします。助けてください」
私は心の中で念じた。すると少しだけ恐怖が取れたような気がする。
私は思い切ってその黒い何かを見ることにした。本当は見たくなかったのに!
そこにいたのは「うずらの卵に抱き着いて黄身をすするゴキブリ」だった。
それも何匹も何匹も。うずらのパックに群がっている。
「じゅる、じゅる、じゅる」
っと君だけをすすっているのだ。
虫系の怖い話「群がるゴキブリ」
「ギ、ギ、ギャー」
私はそのまま意識を失ってしまった。
「そんなところで寝てたら風邪ひくで。あんた今日は運動会やろ」
朝になって母の呑気な声に起こされた。頭が痛い。
「そうだ!ゴキブリ」
私はゴキブリがいた場所を見た。そこには何もいなかった。思わずため息が漏れる。
「今日の運動会頑張るんやで」
いつもとは反対に母が私を送り出してくれた。
「お母ちゃん、今日の弁当はうずらフライは無しや、絶対にうずらのフライは入れたらあかんで!」
私はお母ちゃんに念を押して家を出た。
運動会は赤団と白団に分かれて競争する。我らが赤団は僅差ではあるが白団を抑えてリードしていた。勝負は後半戦の選抜リレーに掛かっていた。
「あんたリレーの選手に選ばれたんや。一杯お弁当を食べて頑張るんやで」
お母ちゃんはげんこつのようなおにぎりをくれた。周りにはゴマのふりかけが掛かっている。
私は恐る恐るおにぎりを眺めた。
虫系の怖い話「気を使うお母ちゃん」
「大丈夫やって新しいふりかけや。虫の入ったやつ使うわけないやん」
お母ちゃんはそう言って笑った。私は安心しておにぎりにかぶりついた。
「おいしい!このおにぎり最高」
私がそういうとお母ちゃんはにっこり笑ってこう言いました。
「当たり前や!あんたの大好きなうずらの卵をまるまる具にしてあるからな」
お母ちゃん!気を遣わんで!
うずらのフライはやめてて言ったやん(泣)
うずらのフライはやめてって言われたからおにぎりの具材にしたんか。
ゴキブリが群がったうずらの卵だったら怖いな
ゴキブリに汚染された怖い卵ではないことを祈ります。アーメン
コメント
これから夏になると、茶色い怖い生き物が出没する時期になってきます。お母さん、虫が入ってたご飯を食べているって、なかなか敏感だけど、ある意味タフかもしれないですね!でも、夜の風景、お母さんにちゃんと伝えなきゃ、大変なことになっちゃいました!そんなウズラの卵なんか食べたくないです!
ぎゃー!お化けも怖いけど虫も怖い!違ったベクトルの怖さがあります。虫も細かくいえばタンパク質…食べれないことはない。確かに今は昆虫食なんてものもある…。でもゴキブリは別です!考えただけで鳥肌が立ちます。生理的に人間に生理的嫌悪感を抱かせるものがあるのでしょうか。エビとゴキブリは同じ成分で出来ているといいますが、エビがもしも陸で生きていて、ゴキブリのように部屋に出没するとしたら、決して食べることはなかったと思います!
昭和の香りがして懐かしい感じで、ほのぼのしてるなって安心して読んでたらとんでもない落ちですな・・伏線はって二段階できましたか・・描写もリアルな感じ・・「黄身をすするゴキブリ」「じゅる、じゅる、じゅる」・・それが「おにぎり」の具なんて勘弁してください。想像すると吐き気が・・おもわず台所の冷蔵庫の後ろにおきっぱなしの「ゴキブリほいほい」を引っ張り出して確認してしまいました。しばらくは夜の台所へは行きません・・