怖い話が大好きなオカルトファンの皆様に送る怖い話ばかりを集めた短編集です。現在怖い話を100話収録を目指して頑張っています。皆様からの怖い話も大募集しています。皆さんの体験した怖い話や心霊スポットに行った話をシェアしてください。
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実話系の怖い話のまとめアンテナ
実話系の本当にあった怖い話をまとめています。作り物ではないリアルな怖い話だから感じることが出来る恐怖をお楽しみください。
実話の怖い話だからだから~おトイレいけなくなっても知らないからね~
怖い話NO1「帰ってきたおじいちゃん
これは私が小学校5年生に体験した「本当にあった怖い話」です。
お正月に父方のおばあちゃんお家に家族4人で帰省しました。
父と母と私と5歳の妹です。
おばあちゃんの家にはたくさんの親戚が集まってかなり賑やかでした。
大人はお酒を飲んで子供たちはお年玉をもらってみんな喜んでいます。
僕はあまり人との付き合いが得意ではなくて、みんなの中ではどうやって話をしていいかわからない方でした。
学校でもあまり友達はいません。
だから親戚の従妹の中でも話の輪に入ることが出来ずになんとなく居心地が悪いなと感じていました。
怖い話実話系「誰かがやってきたよ」
お昼ご飯を食べて食器をお母さんたちが片づけているときでした。
「ごめん下さい」
玄関の方で男の人の声がしました。
みんなはその声が聞こえていないのか何の反応もしません。
仕方がないので僕が対応することにしました。
「あけましておめでとうございます」
玄関にいたのは60歳くらいのおじいさんでした。
おじいさんは腰を曲げて丁寧に頭を下げました。
ニコニコと笑っています。
「あけましておめでとうございます」
僕も慌てて返事をしました。
「これお年玉だよ。あんたの分と妹の分ね」
そういっておじいさんはポチ袋を2つ手渡してくれました。
「ずいぶん大きくなったね。何年生だい?」
「じゃあね。確かに渡したからね。私は行くよ」
おじいさんはそう言うと玄関を出ていきました。
「ありがとうございます」
おじいさんの背中に向かって僕は言いました。
それから「そうだ!名前を聞かなくちゃ」と思い、今閉まったばかりの玄関を開けました。
しかし、そこにはおじいさんの姿はもうありませんでした。
怖い話実話系「足跡が無い・・・」
粉雪がパラパラと舞って庭の木や家屋の屋根を白く染めています。
「あれ?」
僕は玄関から道路に続く3mくらいの庭に足跡が付いていないことに気が付きました。
「おじいさんの足跡が無いな?」
僕は不思議に思いましたがそのまま家に入りました。
「お父さん。今おじいさんが来てお年玉貰ったよ」
僕は父に話をしました。
「誰に貰ったんだ?」
「わからない。名前を聞こうと思って玄関開けたけど直ぐにいなくなった」
僕がそういうと、父は「ダメだろ!ちゃんと名前を聞かなくちゃ」そういって怒りました。
「まあまあ。今日は正月なんだからそんなに怒らないの」
助けに入ってくれたのはおばあちゃんでした。
「で、お年玉をくれた人はどんな人だったの?」
「60歳位で髪の毛は白くて丸い眼鏡をかけていたよ」
僕が答えるとおばちゃんは「白髪で丸い眼鏡の60歳ね~」そう言って何か考えるような仕草をしました。
怖い話実話系「あんたの所にも来たの・・・」
その時にリリリリリンと電話のベルが鳴りました。
おばあちゃんが電話に出ると「えっ、あんたの所にもきたの」そういって僕の方を見つめました。
それから少し話をしてからおばあちゃんは電話を切りました。
「もう一回お年玉をくれた人の話を聞かせてくれるかい?」
おばあちゃんがそういうので僕は思い出せるだけ詳しく話をしました。
いつの間にか親戚の人がみんな僕の周りに集まっていました。
僕が話を終えるとおばあちゃんは涙をこぼしていました。
そして仏壇の前から一枚の写真を持ってきました。
「この人じゃなかったかい?お年玉をくれた人は」
そこには白髪頭の60歳くらいのおじいさんが映っていました。
スーツを着て真面目な顔をしています。
僕は少し違うような気がして頭を振りました。
「そう・・・」
おばあちゃんは少し悲しそうな顔をしました。
そして思い出したように「こっちの写真はどう?」ともう一枚の写真を持ってきました。
そこにはおばあちゃんと並んで笑っている男の人が映っていました。
怖い話実話系「あんたのお爺ちゃんよ」
帰ってきたおじいちゃんの怖い画像
「あっこの人だ!」
僕がそういう親戚のみんなが「おーっ」とため息のような声を漏らしました。
「そうかい。おじいちゃんがきてくれたのかい」
おばあちゃんは大事そうに写真を撫ぜました。
涙がぽたぽたとこぼれていました。
「この人はね。あんたが生まれて直ぐになくなったおじいちゃんだよ」
おばあちゃんはそう言いました。
「おじいちゃんね。ガンだったのよ。あんたが生まれてくるまでは生きるんだ!ってね辛い治療も頑張ってたの。それであんたが生まれたら必ず10歳になるまで生きてやる。そう言ってたのよ」
僕は今年で10歳になったところだ。
怖い話№2「可愛い坊や」
母親の腕の中で坊やは可愛い手をぶんぶんと振り回す。
「上手に手を動かせるようになったわね。私の可愛いい坊や。野球のピッチャーになれるかもしれないわね」
母親が坊やの手にキスをすると坊やは笑顔で足をバタバタとやる。
「こんなに上手に足を動かせるのならサッカー選手もいいかもしれないわね」
坊やはキャッキャッと喜んで腹ばいになった。ポッコリと膨らんだおなかで亀のようになる。
「いろいろなものが食べれるようになったから少しダイエットとした方が良いかもしれないわよ」
母親は坊やの可愛いお尻にキスをした。
母親の後ろに坊やの父親が立っていた。
「そろそろ外にも連れて行った方が良い時期かな」
父親が聞いた。
「そうね、外遊びにはいい季節ね」
「お前は幸せか?」
父親が聞くと母親は「幸せに決まってるじゃない」と答えた。
「そんなに血まみれになるまで殴られても幸せなのか?」
「私は幸せよ可愛い坊やと一緒だもの」
母親の顔に坊やのげんこつが飛んできた。
ひきこもりになて30年が経過した50歳の坊やのげんこつが・・・
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