意味が分かると怖い話13:メトロノーム
学校の帰りにおじいちゃんの所に寄り道をした。
おじいちゃんはまだ明るい時間なのに眠っていた。
すやすやと気持ちよさそうに昼寝をしている。
仕方がない。
僕は暇だからテレビを付けて眺めていた。
おじいちゃんのところはメトロノームのような定期的な音がずっとしていた。
メトロノームが気になってテレビに集中できない。
その時だった。
カーテンが不意に開いて隣のおばあさんが現れた。
「その音うるさいだろ、止めてやろうか?」
僕はテレビを見たかったので軽く頷いた。
やがてメトロノームのようなピコン、ピコンという音は間隔が狭くなり、ついにピーという連続音になった。
「なんだよ!全然静かにならないじゃないか」
僕がそう思っていると全く知らないおじさんが入ってきて今度は完全に音を止めてくれた。
お爺ちゃんの寝息も静かになった。
意味が分かると怖い話「メトロノーム」の解説
姫子
メトロノームのような音ってもしかして絶対に止めちゃいけないあの音じゃないの?心拍数のモニター!
心拍数のモニター止めちゃったらお爺ちゃんどうなっちゃうのよ。
文乃
お爺ちゃんの所に寄り道したって書いてあるけど、お爺ちゃんは病院にいるのかな?
病院の病室で寝息を立てているお爺ちゃんのお見舞いに行ったのね。そして暇だったからテレビを付けたんだ。
姫子
ところでカーテンを勝手に開けて入ってきた隣のおばさんって何モノなんだ:(;゙゚”ω゚”):
メトロノーム止めたってことは殺人犯ではないですか?必殺仕事人みたいな手際の良さ・・・
コメント
お話読ませていただきました‼️
途中ですごくゾクっとしました。私も、妹たちに「意味怖つくって〜」と言われても
何を描いていいかわからず全く描けず・・・。
勉強になりましたぁ!ありがとうございます