ドラえもん都市伝説「最終回」のび太がドラえもん開発者だった
ドラえもん都市伝説の中でも「最終回」の有力候補で、ホンモノの最終回より「良く出来ている」と噂されるのが、ドラえもんの開発者がのび太だった説です。
お話のストーリーを見てみましょう。
ドラえもん最終回都市伝説!のび太がドラえもんの開発者だった
のび太がドラえもんの開発者だった説の最終回を簡単に説明します。
ある日ドラえもんが動かなくなる
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バッテリー切れだと判明
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ドラえもんのバッテリーを交換すると今までの記憶、データが全て消えてしまうことが判明。
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ドラミちゃんと相談し未来に問い合わせるものの、ドラえもんのことは「国家機密」として厳重に秘密にされている。
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やむなくのび太はドラえもんを押入れに隠し、猛勉強を始める。
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やがて大学を卒業しロボットの工学博士になる。
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やがて出来杉くんが日本の総理大臣になった頃、のび太が出来杉の元を尋ねる
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「これから歴史を変えるようなことをするかもしれないけれど絶対に秘密にしてほしい」
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そうしてのび太は過去に旅立っていった。
ドラえもん最終回都市伝説!開発したのはのび太だったのか?
ドラえもんのは友達型の量産型の猫型ロボットです。
型番もあります。
『子守用ネコ型ロボットMS-903ドラえもん』
公式には誰が作ったとかありません。
2112年9月3日。トーキョーマツシバロボット工場のペルトコンベアで作成されたようです。
ただ工場で落雷がありドラえもんに直撃。不良品のジャンクとなりました。
藤子・F・不二雄先生のアシスタントだった片倉洋次氏が監修したドラえもん百科には、開発アシスタントの科学者が存在していますが。
この科学者が未来の「のび太」なのかもしれません。
ただし片倉洋次氏が監修したドラえもん百科は藤子・F・不二雄先生もビックリするくらい「おかしな設定」が満載だったらしく、現在では無視される傾向にあります。
ドラえもん最終回都市伝説!のび太植物人間説を小説風で書いてみた!
野比のび太は何をやってもノロマな小学五年生。
野球も下手。
勉強もだめ。
喧嘩も弱い。
すぐに泣く。
だけどちょっとだけ正義感が強い男の子でした。
ある日彼は学校の帰り道に小さな子猫を見つけます。
『ニャー』
『かわいいな。家で飼いたいな〜』
小さな子猫を抱きかかえ頬ずりするのび太。
『お母さん。お願いがあるんだけど・・・』
『何よ。のび太』
『実はさ〜子猫をひろぅてきちゃったんだ』
背中に隠していた子猫をお母さんの前に出す。
『あらっかわいいじゃない』
一瞬だけお母さんは子猫の可愛さにほだされますがすぐにハッとなります。
『ダメよダメ!猫なんか。だいたいのび太は自分のこともろくにできないのに猫なんて飼えるわけ無いでしょう!』
夕日が沈む茜空の下をのび太はトボトボと猫を返しに行きます。
『ニャー』
のび太が猫を草むらに置くと可愛らしい声で泣きます。
くリっとした瞳が愛らしく見つめてきます。
『ダメだよ。お母さんが飼えないっていうんだから』
のび太は立ち上がり猫に背を向け歩き出しました。
『ニャー』
猫の声が悲しく響きます。
『そんなふうに鳴いたらおいてけないじゃないか』
のび太は座り込み猫を抱いて大きな声で泣いてしまいました。
『ミルクと毛布とビスケット・・・』
のび太はお母さんの目を盗み台所から子猫のご飯を持ち出しました。
『家で飼えないならせめてご飯だけでも』
のび太は子猫を公園において家に帰ってきていたのです。
子猫のご飯をリュックに詰めてもう一度公園を目指します。
『さあ〜お食べ』
子猫は嬉しそうにペロペロとミルクをなめました。
やがて一番星が輝く時間になりあたりはずいぶんと暗くなってきました。
『じゃあ〜僕は行かなくちゃ』
のび太が立ち上がり歩き出すと子猫も一緒になって歩きだす。
『駄目だよついてきちゃ』
子猫を公園に戻す。
『じゃあまた明日来るからね』
のび太が歩きだすとやっぱり子猫もついてくる。
『駄目だってば』
のび太は子猫を公園に置くと一気に走り出した。
『ニャー ニャー』
子猫の鳴き声が遠くなる。
一度止まって振り返る。
子猫は公園の入り口の道路まで出てきています。
『駄目だろ!道路は危ないじゃないか』
のび太がそうつぶやいた瞬間。
ピカリと道路の向こうから光が迫ってきました。
『危ない!車だ』
のび太は一目散に子猫に向かって走り出します。
『猫がいるんだ!止まって〜』
のび太の叫び声は車の運転手には届かない。
車はスピードをつけたまま公園の入り口に向かって走ってくる。
そこにあどけない顔の子猫がちょこんと座っている。
このままでは子猫がひかれてしまう。
『僕が子猫を守るんだ』
のび太はそう決意すると道路に飛び出しました。そして子猫を抱きかかえた。
『良かったねひかれなくて』
のび太の記憶はそこで止まった。
くるまの急ブレーキ。アスファルトの上でタイヤがきしむ音。跳ね飛ばされて地面の上を転がる野比のび太。救急車のサイレン。
のび太にはその全てが届きませんでした。
・
『命は助けることができましたが・・・』
白衣を着た医師はのび太の両親にボソボソとした口調で説明をしました。子供の状態を宣告するにはあまりに両親はやつれていて、自分が伝える内容がさらに両親を苦しめることが分かっていたから医師はどうしてもうつむきがちになってしまいます。
救急車で運ばれてきたのび太。
遅れてやってきた両親は半狂乱になっていました。
『のび太を助けて!先生、のび太をのび太を助けて!』
そう叫んでのび太の母親は泣き崩れてしまいました。
目をはらしてうなだれるのび太の両親に医師は過酷な宣告をしなければならないのです。
『命は助かりましたが植物人間です』
ガクンと力が抜けて倒れそうになる母親。かろうじて母親を支える父親。されど父親とて普通の状態ではありません。
『私が猫を飼ってあげてたら・・・』
・
のび太は白い空間の中にいました。
『ここはどこだろう』
のび太がキョロキョロとしているとニャーっと子猫の鳴き声がします。
『あっ無事だったんだね』
のび太は子猫に走り寄り抱きしめました。
『ごめんよ。もう離さないからね。例えお母さんが駄目と言ったってもう僕と君は友達だ。一緒にずっとここで仲良く暮らそう。』
『そうだ。君の名前をつけなくっちゃ』
のび太が子猫の顔を睨みつけ名前を考える。
『う〜ん!駄目だなんにも思いつかない』
のび太が諦めて半泣きになってしまいました。
『のび太くん。僕ドラえもん』
猫はのび太を見つめにこりと笑うとそう言いました。
「へ~すごい!君は猫なのに喋れるんだ。僕の名前は野比のび太。よろしくねドラえもん」
・
『のび太の意識は戻らないのですか?』
病院の白いベットに寝て幸せそうに微笑むのび太。
その横で顔を両手で覆ったのび太のお母さん。
医者はスマなさそうに言った。
『のび太くんは夢から覚めることはないかもしれません』
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