意味が分かると怖い話28:【結婚】
僕は彼女に一世一代のプロポーズをした。
「必ず君を幸せにします。僕と結婚して下さい」
彼女の返事は…
しばらくの沈黙
駄目なのか…
あきらめかけたときに僕の手のひらが暖かなぬくもりを感じた。
彼女の両手が僕の手を包み込んでくれたのだ。
そして、差し出した指輪を受け取ってくれる。
「こちらこそお願いします」
そういって彼女はニッコリと笑ってくれた。
イエーイ結婚おめでとう!まだ前振り(´;ω;`)
結婚式は彼女の父親の要望で地元の大きな神社で神前式の挙式となった。挙式の後は料亭に移動して披露宴だ。
僕の収入からしたら分不相応のとんでもない金額の挙式だったが、彼女の父親が全て負担しすることになった。
僕はなんとなく嫌な感じもしたが、彼女の父親が深々と頭を下げてお願いして来るので了承するしかなかった。
彼女の実家は代々の地元の名士で義理を欠くことが出来ない付き合いがあるのだそうだ。
結婚式の当日は神社で挙式をあげ、花嫁のお披露目を兼ねて神社から料亭までの10分くらいの距離を歩いて行くことになった。
沿道の見知らぬ人からも声をかけられ悪い気はしない。
クドくてゴメン!ここから怖くなる(⊙ꇴ⊙)
僕の母親は巫女さんに「心遣い」を渡せなかったと言って神社に駆け戻っていた。
「早く戻って来いよ」
僕は駆けてく母親の背中に声をかけた。
ところが料亭につき出席者全員が席に着いたのに母親が戻ってこない。
「ちょっと見てくる」
僕は料亭の玄関口まで行ってみた。
するとそこに母親がいた。
黒い着物を着ていたはずなのに、それを脱いで下着のような長襦袢だけになっている。
半裸で乱れまくってる。
「何やってるんだよ」
僕は慌てて母親のもとに駆け寄った。
僕を見ると母親は少し照れたような困った顔をしてズレた胸元を直したりしている。
困るのはこっちだよ…
僕は内心かなり毒づいて母親の肩を揺すった。
「何で着物脱いでるんだよ!」
母の肩を揺すると長襦袢の胸元の合わせ目がずれて片乳がポロンと出てきた。
しなびた干し葡萄・・・
「おいおいおい!」
僕は慌てて片乳を鷲掴みで胸元に押し込んだ。
「だってそこの看板が…」
母親は子供のような顔をして入り口の看板を指さした。
そこにはこう書かれていた。
【ここではきものをぬいでください】
意味が分かると怖い話「結婚式」の解説

短編の意味の分かる怖い話のはずが・・・なんかくどかった。
サクッと読めなくてザックザックな感じでしたね。
しかも最後の最後にずっこけるわ~。
意味が分かると怖い話のクライマックスが定番の使われまくった手垢が付きまくったアレとは。

皆さんこんにちは意味が分かると怖い話28話の解説付きの時間です・・・。今回は解説することが何もありません。
「謎ありませんけど!」

文乃姉さまがお怒りなので一応私が解説しときます。
最後の分の一行
「ここではきものをぬいでください」
の句読点をどこで打つかで意味が変わるのよ♪
- ここで、はきものをぬいでください
- ここでは、きものをぬいでください
わかりますか?脱ぐのが着物か履物か?
間違えたらえらい違いだぜ~
ハイ!皆様こんにちわ!意味が分かると怖い話の「結婚式」は楽しんでいただけましたか?クドイとか謎がないとか姫の二人には散々な酷評を受けた28話ですが、個人的には結構好きな話です。意味が分かると怖い話でも頭をひねって考えなくちゃいけない話も面白いですが、単純にくだらね・・・(笑)って笑えるやつもあってもいいかと思います。定番の安心感のボンカレー、いやいや笑いたいところでしっかりこけてくれる吉本劇場。そんな肩ひじ張らない笑いてきな失笑の意味が分かると怖い話もあってもいいと思っています。このサイトと吉本劇場やボンカレーを同列にしているわけではありませんよ。Scary-Story.net編集部から見たら吉本劇場なんて神様仏様みたいな感じで超スーパーエンターテイメントです。私たちも意味が分かると怖い話でネット界の吉本劇場になれるように頑張ります。
Scary-Story.net編集部:青鬼
コメント
遺族年金なら遺体を隠さないだろ