なぜ北京オリンピックをボイコット?理由を解説
2023年の冬季北京オリンピックにアメリカが正式に外交ボイコットを表明した。
アメリカに続く形で西側諸国が次々に外交ボイコットを表明している。
そんな国際情勢の中で日本の岸田総理は「適切な時期に諸般の状況を総合的に判断し決断する」という内容の答弁を繰り返し、曖昧な態度を示している。
なぜ北京オリンピックをボイコットするのか?その理由はどこにあるのか?
中国を巡る国際状況を説明します。
あなたは日本が外交ボイコットするべきと思いますか?
オリンピックなぜボイコット?理由は?
オリンピックを外交ボイコットする理由は人権問題だ。
中国には複数の人権弾圧の疑いがある。
南モンゴル、チベット、香港。
そして新疆ウイグル人自治区だ。
新疆ウイグル人権自治区の人権弾圧の詳細はこちらの記事を見てほしい。
ユーチューブにもたくさんの動画があがっている。
中国政府の新疆ウイグル自治区の弾圧はジェノサイド
複数の国際機関が中国当局によるジェノサイドがあると避難している。
ジェノサイドとは大量虐殺だ。
大量虐殺の証拠はネットを中心に拡散し続けている。
また国連の人権問題を扱う委員会ではアメリカや日本など43か国が連盟して「中国の新疆ウイグル自治区の人権状況に懸念を示す共同声明」を発表した。
しかし中国政府は一切否認している。
否認はしているが国際機関の監査を受けようとはしない。
監査を受けないのが何よりの証拠だともいわれている。
そしてキューバなど途上国を中心とした62か国が、中国を擁護する共同声明を発表している。
外交ボイコットって何?選手はどうなる?
外交ボイコットには定義がない。
日本的に言えば「閣僚級を派遣しない」ということになる。
つまりは政治に関連する総理や大臣クラスをオリンピックには派遣しないということだ。
選手は普通に派遣する。
オリンピックに対するボイコットとしては最も小さな効果しかない。
ボイコットの選択肢にはこんなものがあった。
- 選手も派遣しない完全ボイコット
- 開催地の変更
- 時期の延長
- 外交ボイコット
効果がコットも高かったのは完全ボイコットだ。
1980年のモスクワオリンピックは、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議しアメリカや日本がボイコットした。
中国や韓国やイスラム諸国もぼいことに参加し50か国以上のぼいっことになった。
ついで開催地の変更だろう。アジアですぐにでも代理地として手を挙げられたのはくしくも日本だった。
札幌でも名古屋でもできたはずだ。
また東京オリンピックは1年間の延長があった。だったら北京オリンピックも国連による人権調査団の受け入れがあるまで延長してもいいのではないか?
アメリカが12月7日に外交ボイコットを表明
そして人権問題は2022年の北京冬季オリンピックへとつながった。
最初に口火を切ったのはアメリカだった。
12月7日に外交ボイコットを表明したのだ。
それに続く形で、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドが外交ボイコットを表明。
いわゆる5アイズの国家だ。
そして続々と外交ボイコットを表明する国が出ている。
外交ボイコットが米中対立の踏み絵に
前アメリカ大統領の共和党トランプ氏から始まった米中の対立。
貿易戦争に始まり、金融戦争に広がった。
民主党バイデン大統領に変わり米中対立が緩やかになるかと見えたが、アメリカの議会は強硬だった。
議会が中心となり米中の対立は人権問題へと発展。
北京オリンピックの外交ボイコットは西側の自由民主義側に立つか、それとも中国の全体主義社会側に付くかの踏み絵になっている。
ボイコット派 | アメリカ | イギリス | カナダ | オーストラリア | ニュージーランド |
反ボイコット | 中国 | ロシア | アフリカ諸国 | 韓国 |
中国はオリンピックを政治の道具にすべきでないと反論し、人権問題も著しい内政干渉であると一歩も引く姿勢を示していない。
EUの北京オリンピックのボイコットはどうなっている?
ヨーロッパ(EU)の北京オリンピックのボイコットの動きには様々な思惑が働いているようだ。
ヨーロッパ議会は7月に「北京オリンピックへの政府代表の招待に応じないよう」加盟国に求める決議を採択している。
しかし実際には足並みはそろはない。
- フランス:2024年夏のオリンピック
- イタリア:2026年冬のオリンピック
まずはフランスとイタリアは次のオリンピックの開催国で、ボイコットには消極的だ。
イタリアはG7で唯一の中国が提唱する「一対一路」へ参画する意思表明をしている国でもある。
一方のドイツの12月8日に就任したばかりのショルツ新首相は「選手団を含め参加しない」という選択肢もあることをほのめかしている。
さて日本はどうするのか?
日本はボイコットするの?なぜ決断しない?
さて我が日本国は北京オリンピックにどういう形で参加するのか?
「適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案して判断をする」
と政府は良くわからない日本語を駆使して引き伸ばし作戦を図っているように見える。
日本のオリンピックの参加の仕方は3通りある。
- 完全な形で参加する
- 外交ボイコットをする
- 選手談も送らない完全ボイコット
日本は踏み絵をどう処理するのか?
①完全な形で参加する
完全な形で参加すれば日本は決定的に中国の全体主義側に立つことを世界に表明することになる。
これは絶対に避けなければならない。
同盟国のアメリカを裏切り、人権弾圧に目を瞑る事を意味する。
いずれ日本は中国にひれ伏し、沖縄は取られ、公用語が中国語になり、監視カメラが増え、東京大虐殺が本当に起こるかもしれない。
②外交ボイコット
アメリカを始めとした自由民主主義国家と足並みを揃える事を意味する。
外交ボイコットをしても人権は回復しないから意味がない!
そんな声も聞こえる。
外交ボイコットだけでは現実を変える力はないかもしれない。
しかし声を上げ人権弾圧に反対するのは当然のことなのだ。
自民党の総裁選挙に出馬した河野太郎氏は「勇ましいことを言うのは無責任」と林外相の訪中に避難する声に反論した。
勇ましいことを言うのが無責任なのではない。
国会議員や総理が、勇ましいことさえ言えないのが無責任なのである。
③完全ボイコット
選手団を送らないのが完全ボイコット。
しばらくヨーロッパ随一の親中国家と揶揄されていたドイツに新政権が誕生した。
ショルツ新大統領は「完全ボイコットの可能性も否定しない」とボイコットの広がりを先導する役目を買って出た。
そして肝心の日本は・・・なんとも情けない状態が続いている。
中国の増長や人権弾圧の危険は地理的な要因から、台湾や日本が最も危険を感じなくてはならないはずだ。
北京オリンピックボイコットもコウモリ外交!?
岸田首相は「適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案して判断をする」という趣旨の発言をしている。
岸田首相はいった何をためらっているのだろうか?
日本が進むべき道は一つしかないだろう。
外交ボイコットでアメリカを始めとした民主主義国家と足並みをそろえるのだ。
まさか全体主義側に立てるはずがない。
岸田首相は「適切な時期」というが、引き伸ばせば引き伸ばすほど、各国から日本への信頼が揺らぎ国益を損なっているのではないだろうか?
岸田政権は中国共産党の犬なのか?
岸田首相は広島県の日中友好協会の会長を務めている。
岸田首相が任命した林外相は、日中友好議連の会長だった。
林外相は「淋外相」と揶揄されるほど、親中媚中の疑いをかけられている。
北京オリンピックのボイコットに関しては、二人とも全く同じ答えをしている。
「適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案して判断をする」というやつだ。
更に特別人権補佐官の中谷元氏も同じ言葉を使っている。
首相が引いた言葉を使うのなら、外相や補佐官が突っ込んだ発言をして役割り分担をするのが一般的。
なぜ揃いも揃ってどっちつかずのコウモリを演じるのか?
ロシア、韓国は中国側に付くことを表明「ボイコットしない」
ロシアのプーチン大統領は北京オリンピックに完全な形で出席することを表明している。
そして日本のお隣の国の韓国もボイコットはしないと表明。
やはり韓国はそう来たか。
だが韓国は立派に事大主義を貫いた。
事大主義とは長いものに巻かれろ戦法だ。
おそらく朝鮮半島は半島の先まで赤く染まっていくのだろう。
しっかり自国の進むべき道を示したという点では日本よりしっかりしているともいえる。
日本はオリンピックをボイコットできるのか?
さて日本はこの先10年、20年、100年後はどうなっているのだろうか?
私たちの祖先が守り抜いてきた日本。
未来の子供たちが中国語を話し、中国に出稼ぎに行くような未来は作りたくない。
たかが外交ボイコットかも知れない。しかし日本はこの先のどちらに向かって進んでいくのか旗幟鮮明にしなくてはならない。
進むべき道は自由、平等、人権を掲げる民主主義しかないだろう。
岸田政権は一体どっちを向いて何をしたいのだろうか?
「聞く力」が完全にバカにする言葉に成り下がっている。
記事を読んで気持ち変わりましたか?
ではもう一度ボイコットするべきかアンケートを取ってみたいと思います。
記事を読んでみて意見変わりましたか?
「再」あなたは日本が外交ボイコットするべきと思いますか?
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ボイコットしか選択肢はない。あとは誰を送るかだけやんだからとっとと決めたらと思います
言いたいことはわかるけど、中国には何十万もの日本人がいるんだろ。途端に全員が人質になるんだぜ。日本は助けに行く「軍隊」がないんだ。わかるかこの意味が!
韓国はあっぱれだな。ムーンの決断は最高だわ。キッシーはどうすんのかね。
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