ちびまる子ちゃんのイジメ！たかし君という優しい少年
ちびまる子ちゃんの世界に「いじめ」を題材にした話があるのをご存知でしょうか？
1995年に放送された第40話の「たかし君の巻」です。
アニメの原作にもなった漫画にも「たかし君の巻き」は収録されているので、さくらももこ先生の手によって生まれた作品です。
今回はちびまる子ちゃんの世界で起こった「いじめ」について紹介します。
ちびまる子ちゃんのイジメ回「たかし君の巻き」主要な登場人物
いじめられっ子のたかし君
犬が好きで優しくて大人しい男の子。朝が苦手で遅刻が多く、それがきっかけでイジメられる
イジメの主犯：関口しんじ
やんちゃな性格のぼうずの男の子。いじわるでイタズラな少年でたかし君をイジメる。
関口と一緒にイジメる：佐々木
関口と一緒にたかし君をイジメるキャラ。脇役的存在で詳細不明
ちびまる子ちゃんイジメ回でさくら家の人々が口にしたこと
まる子が学校でのいじめを家族に報告した時のみんなの反応です。実際に自分の子供に学校でいじめがあると聞かされたらどう対応すればいいのでしょうか？
ヒロシ
「男は殴られたり蹴られたりしてでかくなるんだ！ほっとけほっとけ！」
ちびまる子ちゃんの舞台は昭和49年。大東亜戦争が終結して25年しかたっていない時代。
その時のオヤジたちはこの位の認識だったんでしょうね。
ヒロシの言い分はよくわかる。
確かにけられたり怒鳴られたりしながら人間は成長していく。
だからほっとけばいいんだ。
だけど手を差し伸べてやる人間だって必要なのだとも思います。
友蔵
「いやじゃ〜！まる子がぶたれたらおじいちゃん泣いちゃう〜！」
友蔵はややギャグっぽくそう叫んでいました。
お母さん
「まる子がぶたれたりしたら、お母さんも泣いちゃう…」
お母さんお言葉は胸に響きますよね。
自分の事を愛してくれているんだということが良く伝わってくる言葉です。
同時にお母さんを泣かせてはいけないとまる子は強く思っています。
普遍的な母の愛情にポロリとしちゃいます。
ある意味で完璧な回答をしているのかもしれません。
ちびまる子ちゃんイジメ回「たかし君の巻き」のストーリー紹介
入江小学校3年4組に優しくて大人しい男の子が居ました。
名前を西村隆君と言います。
たかし君は朝が苦手で遅刻が多い。
クラスの中でいじめっ子の関口と佐々木がたかし君をからかいます。
「やい！ たかし！ お前、今日も遅刻しただろ！」
「毎日遅刻して良いと思ってんのかよお！」
佐々木がヘッドロックをかけて無理矢理に引きずりまわします。
それでもたかし君は謝るばかり。
「お前は何をやっても駄目だから、俺達が鍛えなおしてやるぜ」
佐々木と関口の嫌がらせは日を追うごとにひどくなります。
まる子はその様子を家族に話します。
ヒロシ
「男は殴られたり蹴られたりしてでかくなるんだ！ほっとけほっとけ！」
友蔵
「いやじゃ〜！まる子がぶたれたらおじいちゃん泣いちゃう〜！」
お母さん
まる子がぶたれたりしたら、お母さんも泣いちゃう…」
まる子は自分がたかし君を守ってあげられないことに悔し里かなしさが入り混じった涙を流します。
そんな折に事件が勃発しました。
いつものようにたかし君をからかい「いじめ」る関口と佐々木。
たかし君が持ってた「お母さんが作ってくれた給食袋」を取り上げ足で踏みつけぐしゃぐしゃにします。
「たかし君に謝んなよ！ 毎日、いじわるしたこと謝んなよ！！」
激高したまる子が遂に関口を月飛ばします。
「たかし君に謝れ」
まる子は怒髪天を突く怒りで2人に対峙しました。
しかし「うるせ～」という佐々木の体当たりをくらい後ろのロッカーに頭をぶつけてしまいます。
「ズバリ！流血でしょう～」
マルオが騒ぎ出しまる子は自分お頭から血が流れていることを知った。
「どうしよう。まる子がケガしたなんて知ったらお母さんが泣いちゃう・・・」
ちびまる子ちゃんのイジメの放送回たかし君について
ちびまる子ちゃんのイジメ放送回「たかしくんの巻き」は1995年に放送されてから、その後の放送はあったのでしょうか？
今放送したらきっと「いじめを助長する」とか言ってクレームが殺到するのかもしれません。
だけど臭い物に蓋をする的な考えでは絶対に物事は解決しません。
時には劇薬をぶち込むことだって必要です。
実際のイジメはリアルで吐き気がするほど残酷です。
そんないじめを少しでも防ぎ、考えるきっかけにするためにも、たかし君の巻きは今こそ再放送が必要な気きがします。
最後にイジメられている諸君へ伝える
最後に現在イジメられている諸君に伝える。
大人は「ガンバレ」とか「逃げるな」とかいう。
だけど君たちだって頑張ったはずだし、逃げなかったはずだ。
頑張ったし逃げなかった。
それでも上手くいかなかったからイジメられているんだ。
だからハッキリ言おう。
「逃げたっていいんだぜ」
俺はそう思う。
ウサギはライオンを見たら一目散に逃げ出す。
シマウマだって逃げ出す。
逃げる時は全力で逃げたらいい。
逃げたらダメ！と罪悪感にさいなまれ敗北感で自己嫌悪に陥りながら逃げるから心に傷がつく。
心に傷がつくから外に出るのが怖くなって、親だって信じられなくなって頭から布団をかぶって震えるしかなくなるんだ。
ウサギは全力で逃げて「あ～良かった逃げ切れた」と安堵して草を食む。
もしあなたがイジメられているなら全力で逃げたらいい。
逃げた先でもう一度やり直せばいい。
逃げる時のコツは全力で逃げる事。
振り返りながら心に傷を付けない事。
新幹線に乗って1時間も走ったら、アナタの事を知っている人なんて誰もいない。
アナタが知っている人も誰もいない。
いわんや外国に行けばアナタはただの外国人で日本人という枠からだって飛び出せる。
どこにでも逃げていける。
逃げるって結構【素敵】な事だぜ。
明日は晴れるから心配すんなよ。
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コメント
すごくいい記事でした。
たかしくんの話ってどういう内容だったかなと確認してたら、思わず入り込んで読んでしまいました。
いじめられる側も既に逃げてなかったし、頑張ったという記事に泣けてきました。
昨日のちびまる子ちゃんのランキングから検索でたどり着きました。
私も子どもを持つ親としてそういう風にまず、今の時点で子どもを認めてあげたいと思います。
大事にしたい言葉でした。
ブックマークさせていただきました。
月曜から素敵な言葉に出会えました。
私もブログをしていますが、どこかで何かのお役に立てる文章を書きたいなと
適当な記事量産している場合ではないなと心から感じることができました。
ありがとうございます。