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クレヨンしんちゃんシロ死なないで!シロの死と悲しい物語

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アニメの都市伝説
クレヨンしんちゃんシロの死
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クレヨンしんちゃんの愛犬「シロ」の死

クレヨンしんちゃんはほっこりアニメの定番。

幼稚園児のしんのすけのハチャメチャな、でもどこか正義感があって男らしくもある不思議な魅力に惹きつけられた方も多いはず。

みんなしんのすけ大好きですよね。

そんなしんのすけのベストパートナーといえば、真っ白でわたあめみたいな飼い犬のシロ。

シロはしんのすけが拾ってきた元捨て犬です。

今回はしんのすけとシロの悲しい別れのストーリーを紹介します。

しんのすけとシロの悲しい別れは犬の寿命

犬の寿命は10年から13年だといわれます。

しんのすけが拾ってきた子犬だったシロも例外ではなく年を重ねて老犬になりました。

人間の寿命が80年だとしたら、犬は約8倍のスピードで時間が過ぎてしまうのです。

そして、しんのすけとシロの別れの物語たりは13年後。しんのすけが高校生になった時に訪れました。

城目線で書かれた作品をお楽しみください。

僕はシロという野原家の犬だ

僕の名前はシロだ。

ずっと小さかったときにシンちゃんに拾われてこの家にやって来た。

僕を拾ってくれたしんちゃんは、幼稚園に通っていたのに、今では信じられないくらい大きくなって、春になったら高校というところに行くらしい。

僕はといえば、毎日ひなたぼっこをしている。

風が通り抜けていくのが気持ちいい。

しんちゃんが毎日連れて行ってくれた散歩が大好きだったけど、最近はそうでもなくなった。

うん。あんまり元気が湧いてこないんだ。

なんとなくぼんやりしていつも眠たい。だから温かい毛布にくるまっているのが一番好き。

ある日ママとパパが僕をゲージに入れて僕を動物病院に連れて行ったんだ。

僕は病院が好きじゃない。ここは変なにおいがする。

銀ピカの台に僕は寝かされた。

その時僕は本当に悲しい気持ちになった。

銀ピカの台は鏡になっていて僕の体を映していたんだ。

「僕の体・・・白くないじゃん」

しんちゃんに「わたあめみたいでおいしそう」僕はそう言われたのがとても誇らしかった。

自分の白い体が大好きだった。もふもふの毛が大の自慢だった。

だけど鏡に写った僕の体。全然白くない。それに毛が抜けてとても「わたあめ」には見えない。

「もう寿命ですね。シロは幸せだったと思います」

僕の頭の上で医者がそう言って頭を撫ぜてくれた。僕はちっとも嬉しくなかった。

家に帰ると僕はまた毛布にくるまった。

「オラが、オラが、シロを助けてくれる病院を探すゾ」

夕方になってしんちゃんが大きな声を出した。

「しんのすけ。ペットにも寿命があるんだ」

パパがそういった。

「イヤだ!シロは死なせない」

しんちゃんがそう言ってくれたのが僕はとても嬉しかった。

「しんちゃん!」そう言いたくてワンと吠えたけどかすれて声にならなかった。僕はまた悲しくなった。

そして瞼が重くなって自然と眠気が襲ってくる。

目をつむると昔のことが思い出されだ。

初めてしんちゃんと出会っ時は、三輪車に乗る男の子だったな。僕も小さかったけど君も小さかったよね。

僕を見て「わたあめみたい」と言って、ダンボールごと三輪車で引っ張っていった。

それから三輪車は自転車に変わった。バットとグローブを詰め込んだ自転車のカゴに僕も入れてくれた。落ちそうになって怖かったんだよ。

でも風がとっても気持ちよかった。

気がつけばカゴはひと回り大きくなって、自転車も新品になっていた。

しんちゃんは黒いカッコいい制服を着ていた。

しんちゃんは信じられないくらい大きくなっていた。

僕はこんなに弱くなったのに。

ふと気がつくと僕は外の道路にいた。雪がパラパラと降っている。

僕の横にしんのすけが倒れていた。

ほっぺたを舐めた。

「ごめんシロ。どこの医者に行っても寿命だからだめだっていうんだ」

僕はもう一度しんちゃんのほっぺをなめた。

「いいよ、しんちゃん。僕は大丈夫だから泣かないで」

しんちゃんは僕を抱きしめ「わたあめみたいでおいしそう」と言ってくれた。

思わず泣いちゃった。しんちゃんの顔が涙で滲んだ。

僕はちっともわたあめみたいじゃないことを自分が一番良く知ってるんだ。

よく見たらここはしんちゃんと初めて出会った場所だった。

そうか、僕としんちゃんが出会った場所で終わりを迎えるんだな。

僕は自分がわたあめじゃなくなったことを知っている。

だけどもうすぐ春がやってくる。春になったら僕はもう一度君に会いに行く。桜色のもふもふのとびきりおいしそうなわたあめになって。

僕たちはきっと終わらない。ずっと一緒さ。

その時はちゃんと僕を見つけて笑ってね。しんちゃん。

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