もののけ姫の都市伝説!タタラ場とハンセン病の闇
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場3.jpg)
もののけ姫にはタタラ場で働く女性にハンセン病患者がいる!という都市伝説があります。
ハンセン病は現代社会にも存在する日本社会の闇の一つ。
なにせハンセン病患者は、隔離され差別され子供を生むことさえできなかったのですから。
ハンセン病患者は子供を生むな!と現行の日本国の法律に書かれていたのです。
もののけ姫のタタラ場にハンセン病患者がいたのか?そもそもたたら場とは何だったのか?都市伝説風に考察してみます⁉
もののけ姫のタタラ場にはモデルがあった
もののけ姫に登場するタタラ場。女主の「えぼし様」が凛々しくてかっこいいですよね。
このタタラ場は全くの創造ではなく、モデルとなった実在のタタラ場があります。
それが島根県の「菅谷たたら」がモデルです。
出雲大社で有名な島根県は良質な砂鉄が採取できる有名な産地。1751年から170年間たたら場が稼働していました。
鉄を汚すから女人禁制
日本の古くからのタタラ場は「女人禁制」が多かったようです。
「女は鉄を汚す」
というのが理由らしい。
もののけ姫のタタラ場でも「本来なら女人禁制」だといわれています。
もののけ姫の都市伝説!ハンセン病患者がいたタタラ場って何?
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場5.jpg)
タタラ場は中世から近世まで製鉄の中心的な技術でした。
タタラ製鉄と呼び純度の高い鉄を作る施設。
砂鉄を原料として木炭の原料で溶かして還元します。
たたら製鉄の歴史は古く「弥生時代」には原型となるものが存在しました。
また近代になって西洋から大規模な製鉄技術が伝播されるまでは日本の製鉄の中心的技術でした。
日本刀を作る「玉鋼」(たまはがね)もたたら製法によって作られます。
もののけ姫のタタラ場に子供がいないのはなぜ?
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場6.jpg)
スタジオジブリの作品、特に宮崎駿の映画には特徴的な子供が登場します。
トトロのサツキやメイ、ラピュタのシータやパーズーといった感じの主人公。
ところがもののけ姫には、特にタタラ場には子供がいません。
なぜ子供がいないのか?
村として存在したくさんの女が住んでいる。もちろん男もいます。
赤ちゃんの泣き声がしたり元気に走り回る子供の姿があってもおかしくはないはず。
だけれど子供の影は一切ありません。
宮崎駿やスタジオジブリは「意図的に」たたら場から子供を消したと考えられます。
それは子供が暮らすにはタタラ場はあまりに危険すぎたという理由から。
もののけ姫のたたら場が危険な理由!
タタラ場は製鉄作業に大量の薪、木炭を利用します。
薪の原料は山や森に生えている樹木。
タタラ場の存続は過激な森林伐採を意味しました。
森林を伐採し自然を破壊する。
それは超神秘的な存在として畏れられる森の神「シシ神」と対立することでもありました。
武士からも武器として狙われるタタラ場
また鉄は強力な武具になることから武士からも常に狙われていました。
「まるで城のようだな」
アシタカが初めてタタラ場に入ったときにポロリと出た言葉です。
神と対立し人間の武士に狙われる…真っ当な人間が務められる環境ではなかさそうですよね。
もののけ姫のタタラ場は表社会では生きにくい人たちが集まって生活するグレーな場所でした。
だから子供なんているはずがないんです。タタラ場で働いている人たちは笑顔で明るい。だけれど、すねに傷がある人たちばかり。
今だけこの瞬間だけを刹那的に生きることしかできない人たちかもしれません。
子供がいないのは「タタラ場に未来がない」ことを示しているのかもしれません
タタラ場にはハンセン病の患者がいたのか?
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場.jpg)
タタラ場にはハンセン病患者がいたという都市伝説があります。
元ネタは体中に不自然に包帯を巻いた人が多かったこと。
包帯を巻いただけでハンセン病にしてしまうのは些か性急な気がしますが・・・。
ただし、ハンセン病の患者の人は患部を清潔にするという目的以前に包帯を巻く必要がありました。
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場1.jpg)
ハンセン病患者の人が包帯を巻く必要とは?
人からハンセン病を隠すため。
自分がハンセン病だと知られないためです。
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場2.jpg)
ハンセン病患者の差別
ハンセン病は不治の病だと言われ、患者は息を潜め隠れるように生きるしかできませんでした。
もちろん家族もです。
ハンセン病患者の出た家は、村から追い出されました。
なぜかといえば村に不治の病が広がるのを恐れたからです。
だからハンセン病の家族は家に座敷牢を作り外と隔離して患者を隠したり、場合によっては殺してしまうこともあったそうです。
結婚もできませんでした。ハンセン病患者は人間らしい生活が認められなかったのです。
ハンセン病患者がタタラ場にいた理由
![もののけ姫たたら場](https://scary-story.net/wp-content/uploads/2021/03/もののけ姫タタラ場.jpeg)
そんなハンセン病の患者がタタラ場にいたのはなぜか?
製鉄を生業とする職人は、身分の低い者と蔑まされる地位でした。
だから「訳あり」の行く宛のない人が集まってきたのではないかと都市伝説ではいわれています。
タタラ場の女首領のエボシは人身売買で奴隷として海外に売り飛ばされた経験がある人間です。
「どこにも行く宛のなかった私達をエボシ様だけがおいてくれた」
もののけ姫のタタラ場で働く女性がボロリとこぼすシーンがあります。
どこにも行く宛のなかった私達、にハンセン病患者も「行く宛のない私」に含まれていたのかもしれません。
ハンセン病患者の強制的な隔離政策が取られたのは明治の時代です。
強制的な隔離です。
自ら望むわけではなく強制的に収容され隔離されたのです。
国による隔離政策は1996年まで続きました。
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